「月額5,000円で保守と言われたけど、何をしてくれるのか分からない」
これもよくいただく相談です。保守は成果が見えにくく、何も起きていない月は「払う意味あるのかな」と思うのが自然だと思います。
なので、実際に何が起きるのかを先に書きます。そのうえで、自社でやる場合と外注する場合を比べてみてください。結論として「自社でやれる」となるなら、それでいいと思います。
サイトは、ある日急に壊れるわけではない
WordPressで作られたサイトの場合、放っておくと次のことが少しずつ進みます。
WordPress本体とプラグインの更新が止まる
WordPressは年に数回、プラグインは月に何度も更新が出ます。
更新を止めれば、公表済みの脆弱性が残ったままになります。攻撃者はサイトを個別に狙うのではなく、「特定のプラグインの古いバージョン」を機械的に探して回ります。小さな会社のサイトだから狙われない、ということはありません。
一方で、更新すれば安全かというとそうでもなく、更新した結果、表示が崩れることがあります。だから「更新前にバックアップを取り、更新し、表示を確認する」という順番が要ります。この確認をしないまま自動更新に任せると、崩れたことに誰も気づかないまま数ヶ月が過ぎます。
バックアップが止まっていることに気づかない
バックアップは、設定した直後は動いています。問題は、サーバーの容量が一杯になったり、プラグインが更新で止まったりしたときです。
エラーは管理画面のどこかに出ているのですが、普段ログインしない人は見ません。そして必要になった日に「半年前のものしかない」と分かります。これは実際によくあります。
期限が切れる
SSL証明書とドメイン。どちらも切れるまで何も起きず、切れた瞬間にサイトが見られなくなります。
ドメインの更新通知は、登録時のメールアドレスに届きます。担当者が退職していて誰も受け取っていない、という状態のまま何年も動いているサイトは少なくありません。
自社でやる場合、何をすることになるか
外注しない場合、月に一度これをやることになります。
- サイトを開いて、主要なページの表示を確認する
- WordPress本体・テーマ・プラグインの更新の有無を確認する
- バックアップを取ってから更新する
- 更新後、表示が崩れていないか確認する
- SSL証明書とドメインの残り期間を確認する
- バックアップが正常に取れているか確認する
慣れていれば30分から1時間です。難しい作業ではありません。
問題は、これを毎月続けられるかどうかです。忙しい月に飛ばし、翌月も飛ばし、気づけば1年経っている。そして何かあったときに、どこから手をつけていいか分からない。
社内に「これは自分の仕事だ」と思っている人がいるなら、自社でやったほうが安く済みます。いないなら、外に出したほうが結果的に安くつきます。
外注するときに確認する3つ
保守を頼むときは、金額より中身を見てください。
1. バックアップは「取る」のか「確認する」のか
「バックアップ対応」と書いてあっても、実際にはサーバー標準の機能が動いているだけで、誰も確認していないことがあります。復旧できるかどうかまで見ているかを聞いてください。
2. 更新作業に、更新後の確認が含まれるか
更新を押すだけなら自動化できます。押したあとに表示を見る工程が入っているかが差です。
3. 障害が起きたときに、どこまでが月額内か
「初期調査60分まで」のように範囲が書いてあれば健全です。書いていない場合、いざというときに追加見積りの相談から始まります。
保守と、改善は別のもの
もうひとつ、混ざりやすいので分けて書きます。
- 保守 — 止めないための管理。表示確認、更新、バックアップ、期限。成果は出ないが、無い状態のコストは、必要になった日に一度で回収される
- 改善 — 数字を見て良くしていく仕事。アクセスと検索の状況を読み、直す場所を選び、実行する
「保守を頼んでいるのに問い合わせが増えない」という不満は、たいていこの2つが混ざっているときに起きます。保守は問い合わせを増やす仕事ではありません。増やしたいなら、別で改善が要ります。
XIONの場合
分けて用意しています。
| プラン | 月額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| SITE CARE | 5,500円 | 表示確認、SSL・ドメイン期限、更新確認、バックアップ確認、月次のサイト健康診断 |
| SITE CARE PLUS | 11,000円 | 上記+月30分までの軽微な更新、障害時の初期調査60分まで |
| GROW | 33,000円 | 月次のアクセス・検索状況の確認、改善案を毎月最大3件、45分MTG、月60分相当の修正 |
| REACH | 55,000円 | GROWのすべて+Claude・ChatGPTで自社が出てくるかの月次確認、AIが読み取りやすい形への調整、年2回の写真の差し替え(撮影込み) |
保守だけでも、改善だけでも構いません。他社が制作したサイトも、構成・サーバー・更新状況を確認したうえでお引き受けできる場合があります(引き継ぎの初期診断 5.5万円税込)。
最近になって、もうひとつ増えた仕事
検索のされ方が変わってきました。
日本でAI検索を使う人の割合は、半年ほどで3倍近くに増えています(プライベート・ビジネスとも8〜9%台から27〜30%台へ)。Googleの検索結果にAIの回答が出たときは、1位のサイトでもクリックされる割合が大きく下がるという分析もあります。
つまり、検索順位が同じでも、見てもらえる回数は減りうるということです。
ここで効いてくるのが、AIに聞かれたときに自社の情報が正しく出てくるかどうかです。順位を上げる作業とは別物で、会社情報やよくある質問が機械に読み取れる形で置かれているか、という話になります。
まだ「必ずやるべき」とまでは言えません。ただ、今の状態を毎月記録しておくと、変化が起きたときに気づけます。XIONではREACHでこれを見ています。
まず確認してほしいこと
外注する・しないを決める前に、今のサイトについて3つ答えてみてください。
- 最後にWordPressを更新したのはいつか
- バックアップは今日時点で取れているか
- ドメインとサーバーの契約者は誰で、更新通知はどこに届くか
すぐに答えられないなら、まずそこを確認するところからです。確認だけのご相談でも構いません。サイト保守・月額伴走のページに、含まれるものを全部書いています。